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2012年7月 7日 (土)

【被災地の未来を輝かす心の原風景/第五作】「鎮魂のうごく七夕まつり」

「被災地の未来を輝かす心の原風景」
第五作目は、岩手県陸前高田市の作品。
タイトルは、「鎮魂のうごく七夕まつり」です。

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作品の題材となった「うごく七夕まつり」は、
この地域の初盆にあたる八月七日に、
亡くなった方々の魂を迎え、鎮魂の祈りを込めた、
陸前高田市の夏の伝統行事です。

お祭りでは、色とりどりの吹き流しなどで飾り付けた山車に、
笛や太鼓のお囃子をのせ、「ヨイヤサーソイヤサー」という
威勢のいい掛け声と共に、町中を練り歩きます。

夜には、灯篭に灯りを点し、竹飾りを天高く掲げます。
亡くなった方々が、ふるさとへ帰る目印となるように…


私達が、このお祭りを知ったのは、
活動で昨年の8月3日から三日に、
陸前高田市を訪れた時の事。

市内の大石公民館には当時、「復興の湯」という、
地域の方々が作った共同浴場がありました。

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その隣で、地域の方々が
山車に付ける為の七夕飾りを作っている所に遭遇し、
色々なお話を聴かせていただいたのがきっかけでした。

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津波によって、お祭りの伝承を支えてきた
多くの方が犠牲となっただけでなく、
震災前は、十二台あった集落ごとの山車も、
ほとんど流されてしまいました。

町内会を解散せざるおえない集落もある中、
「震災で亡くなった人の霊を弔いたい」
「もう一度地域の絆を取り戻したい」と、
開催を望む有志の方々が集結。

「こんな時に祭りなんて」との声もありましたが、
散り散りになった住民に参加を呼び掛け、
辛うじて残った三台の山車と、太鼓や笛を修復し、
開催に至ったのです。

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夏になったら、必ず「うごく七夕まつり」を描こう。
父は、すぐに心に決めました。


そしていよいよ、今年の7月に発表予定する
第五作に「うごく七夕まつり」の絵を創作する直前、
ちょうど6月2日から5日に紙芝居の活動で
陸前高田市を訪れる事になっていました。

昨年の夏にお伺いした時は、霧で視界が悪く、
目の前の瓦礫ばかりに目が行きましたが、
高田の町を包み込むようにそびえ立つ山々が
何かを切々と訴えかけてくるような感じを受けました。

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今回、保育園さんとご縁をつないでくださった、
きのこSATOの佐藤博文さんに
「うごく七夕まつり」に携わっている人に
お話をお聞き出来ないかご相談しました。

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佐藤さんが色々な方に連絡を取ってくださって、
ようやく一人お会いしていただける方が見つかりました。
佐藤さんと一緒に、その方のご自宅にお伺いすると、
何と、昨年の夏に「復興の湯」で出会った方でした!

偶然とも、必然とも言えるようなご縁。

お仕事が終わってからにも関わらず、
たくさんの写真や映像、今までのお祭りの様子や歴史等、
長時間にわたり、丁寧に丁寧に教えてくださいました。


改めて、陸前高田の空気を全身で感じ、
皆様の想いを私達なりに一心に受け止めた
その感動の熱が冷める事のないよう、
13日間の紙芝居の活動を終えてすぐに
父は作品の創作に打ち込みました。

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私も母も完成した作品を観た瞬間、
気持ちを表す言葉が何も出て来ない、
という初めての体験をしました。

それほど、静かで、深い祈りに包まれていたのです。

暗闇の中、山車が進むその周りだけが明るく包まれ、
人々だけではなく、山々の木々達も、痛みを分かち合い、
失われた魂を悼み、まるで祈りを捧げているかのよう…

人も動物も自然も、ふるさとで共に生きたかけがえのない家族。
尊い命をホタルに重ね、陸前高田の七夕の原風景。


今年も前夜祭を八月六日(月)に、本祭を七日(火)に
無事開催出来るようになったそうです。
「うごく七夕まつり」公式サイト http://www.rikuzentakata.tv/ 

先祖代々守ってきた伝統を絶やさずに、
後世にも伝え続けていく為には、
まだまだ乗り越えなければいけない壁がたくさんありますが、 
必ず、地域の復興と共に、地域の人々や
周りで支えている人達の力で伝承されていく事でしょう。

この七夕祭り以外にも、各被災地の伝統文化やお祭りを
復興・伝承させる為に、人々が立ち上がっています。

被災地だけでなく、日本中の一人一人が、
失われつつあるふるさとの原風景、
日本人としての心を見つめ直す必要があるのかもしれません。


今年の夏は、元来のお祭りの意味を深くかみしめながら、
ご先祖様達への感謝の気持ちを未来につないでいきませんか?

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